大手まんぢゅうができ上がるまで
備前岡山は古くから米処と言われています。大手まんぢゅうは、その良質の備前米を材料として、まず糀(こうじ)からつくり始め、もち米などを加えながらじっくり日数をかけて、成熟した甘酒を仕上げていきます。これに小麦粉を混合し発酵させて生地を調製いたします。この丹念に仕上げた生地で、北海道産小豆を特製の白双糖で練り上げた漉餡を、薄く包み、蒸し上げますと、甘酒の豊潤な香りを漂わせながらでき上がってまいります。大手まんぢゅうは、昔から伝えられた酒饅頭の基本製法でつくっていますので、甘酒のコクが餡の甘さとほどよく調和したまろやかな味わいが特徴でございます。
- 1.餡製造
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雄町の水で炊き上げた北海道産小豆を、外皮を取り除き水にさらし、生餡に仕上げます。脱水機から生餡を取り出します。
北海道産小豆の生餡、白双糖(しろざらめ)を餡練機に投入、機械で練り上げるとともに、人の目で工程を細かにチェックしながら、大手まんぢゅうの餡は作られていきます。
- 2.包餡
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包餡機で餡を生地で包み込む作業です。検査者が形や重量を確認し、微妙な調整をしながら、包餡機を注意深く動かします。
- 3.整列
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包餡機から出てきた大手まんぢゅうを蒸篭(セイロ)の中に形が崩れないよう慎重、正確、スピーディーに並べていきます。
- 4.蒸し
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蒸し時間約7分で大手まんぢゅうのでき上がりとなります。ここでも検査者が蒸し上がり状態をチェックしています。
- 5.フィルム包装
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蒸しあがった大手まんぢゅうを蒸篭(セイロ)から、形を崩さないように1次包装機に手作業で置いていきます。その際に最終チェックをしていきます。
- 6.小箱包装
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金属検知器を通して2次包装機で大手まんぢゅうを紙の小箱で包みます。
- 7.箱詰め・袋詰め
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小箱包装された大手まんぢゅうは、手作業で箱詰め・袋詰めし、最終仕上げとなります。
- 8.皆様のお手元へ
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包装された大手まんぢゅうは、各売店に出荷され、店頭に並びます。